筋トレやダイエットには欠かせないプロテイン。プロテインの中でも、水に溶けやすくて飲みやすく、味も比較的美味しいことから、最も主流なのがホエイプロテインとなっています。
そんなホエイプロテインの中でも製法の違いにより、「WPC・WPI・WPH」の3種類に分かれているのをご存じでしょうか。
今回は3種類のホエイプロテインの違いやそれぞれどのような人に向いているのかについて解説していきたいと思います!
結論:「WPC・WPI・WPH」の違い
それぞれを比較した場合の評価は、下記の表のようになります。
ホエイプロテインの種類 | 特徴 | こんな人におすすめ |
ホエイプロテインコンセントレート (WPC) | ・飲みやすい ・栄養価が高い(カロリーも高め) ・値段が安い | ・トレーニング初心者 ・コスパで選びたい人 ・体重を増やしたい人 |
ホエイプロテインアイソレート (WPI) | ・低カロリー ・タンパク質含有率が高い ・値段が高い | ・ダイエット目的の人 ・乳糖不耐症の人 ・脂肪をつけずに筋肉量を増やしたい人 |
加水分解ホエイプロテイン (WPH) | ・吸収スピードが速い ・タンパク質含有率が高い ・値段が高い | ・高い吸収速度を求めている人 |
ざっくりとした特徴が分かったところで、それぞれを詳しく解説していきます!
ホエイプロテインとは?
ホエイプロテインとは、牛乳を原料とするプロテインとなります。牛乳をヨーグルトなどの固形食品にする際にでる上澄液を「ホエイ」といい、そこからホエイプロテインと言われています。
ホエイプロテインの特徴として、吸収スピードが速く、アミノ酸スコアが優秀なことが挙げられます。
ここからはそれぞれの違いについてさらに詳しく解説していきます!
WPCプロテイン
WPCプロテイン(ホエイプロテインコンセントレート)は、濃縮乳清タンパク質とも呼ばれ、市販されているホエイプロテインの中で最も一般的なのがこのWPCプロテインです。
製法としては濃縮膜処理法という方法が用いられ、原料である乳清をフィルターでろ過し、そこで得られた液体を濃縮して作られます。
WPCプロテインの特徴としては、安価で購入しやすく、糖質がカットされていないことから飲みやすくなっています。さらに、乳清に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素が多く残っているため、栄養価が高いのも特徴です。
一方で、他の2種類と比較すると吸収スピードや吸収効率は劣ります。また、タンパク質含有率が65~85%と他の2種類に比べるとやや低くなっています。
WPIプロテイン
WPIプロテイン(ホエイプロテインアイソレート)は、分離乳清タンパク質とも呼ばれ、糖質や脂質がカットされたホエイプロテインとなっています。
低カロリーな上に、タンパク質含有率が85~95%と高いのが特徴。また、タンパク質の吸収を妨げる脂質がカットされていることから、吸収スピードは速くなっています。さらに、おなかの不調の原因となる乳糖の含有率が低いため、乳糖不耐症の方にも適しています。
しかし、WPCプロテインと比較して製造工程が増えている分、値段は高くなっています。
WPHプロテイン
WPHプロテイン(加水分解ホエイプロテイン)は、加水分解ペプチドとも呼ばれ、酵素などを用いてWPCをペプチドに分解してものになります。
タンパク質は50個以上ものアミノ酸がつながってできていますが、そのつながったアミノ酸を切り離して、吸収しやすい状態にしています。そのため、吸収スピードはほかの2種類と比較すると最も早くなっています。
また、タンパク質含有率は約95%と高いことも特徴です。一方で、値段は高めのものが多くなっています。
まとめ:違いを活用した飲み方
ホエイプロテインは筋肉の増加や維持に必要な必須アミノ酸が豊富に含まれているため、筋肥大したい方やダイエットとして筋肉をつけたい人にもおすすめのサプリです。
その中でも体重増加しながら筋肉を大きくしたい方はWPCが、ダイエット目的や乳糖不耐症の方であればWPIがおすすめとなっています。
ホエイプロテインの他にも、プロテインにはソイプロテインやカゼインプロテインといった種類も存在するため、購入を検討している方はそちらも検討してみるとよいでしょう。
それぞれの違いを利用して、自分に合ったプロテインを選ぶようにしましょう!
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